下町ロケットシリーズ読む順番は?
池井戸潤さんの小説「 下町ロケット」シリーズ読む順番まとめ。
①下町ロケット
②下町ロケット ガウディ計画
③下町ロケット ゴースト
④下町ロケット ヤタガラス
最新刊は「下町ロケット ヤタガラス」。
文庫本は2021年9月7日発売。
下町ロケットシリーズあらすじは?
①下町ロケット
研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!
第145回直木賞受賞作。
②下町ロケット ガウディ計画
ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。
量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。
そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は……。
医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。
③下町ロケット ゴースト
倒産の危機や幾多の困難を、社長の佃航平や社員たちの、熱き思いと諦めない姿勢で切り抜けてきた大田区の町工場「佃製作所」。
しかし、またしても佃製作所は予期せぬトラブルにより窮地に陥っていく。
いまや佃製作所のシンボルとなったロケットエンジン用バルブシステムの納入先である帝国重工の業績悪化、主要取引先からの非情な通告、そして、番頭・殿村に訪れた危機――。
そんな絶体絶命のピンチを切り抜けるため、佃が下した意外な決断とは・・・・・・。大きな挫折を味わってもなお、前に進もうとする者たちの不屈の闘志とプライドが胸を打つ! 大人気シリーズ第三弾!!
④下町ロケット ヤタガラス
社長・佃航平の閃きにより、トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所。果たしてその挑戦はうまくいくのか――。
ベンチャー企業「ギアゴースト」や、ライバル企業「ダイダロス」との“戦い”の行方は――。
帝国重工の財前道生が立ち上げた新たなプロジェクトとは一体――。
そして、実家の危機に直面した番頭・殿村直弘のその後は――。大きな挫折を経験した者たちの熱き思いとプライドが大激突!
準天頂衛星「ヤタガラス」が導く、壮大な物語の結末や如何に!?
待望の国民的人気シリーズ第4弾!!
下町ロケットシリーズ読書感想
①下町ロケット
佃航平社長のモノ作りへのこだわりが見所。
ナカシマ重工との訴訟に実質的に勝利してひと段落つき、これからは特許ビジネスみたいな社内の雰囲気になります。
ただ、佃社長はそういった流れにに違和感を持ちます。
「ウチの特許だ。ウチでエンジン部品を作ればいい。特許を使わせるのではなく、部品を帝国重工にていきょうしたい」
働いている社員から見ればジェットコースターに載っているような気分でしょう。
反発が出るのも分からなくないです。
とはいえ、バルブテストで不合格品にロットナンバー入れさせるという真野の行動には流石にドン引きでした。彼なりの理屈があったとしても、なお理解に苦しむ行動でした。
この他にも、研究者の道に引き戻してしまおうという帝国重工水原本部長の搦め手なんかは意外性があって印象に残っています。
絶体絶命からの逆転劇の繰り返しでハラハラして面白かったです。