「和菓子のアン」シリーズ読む順番は?
坂木司さんの小説和菓子のアンシリーズ読む順番まとめ。
①和菓子のアン
②アンと青春
③アンと愛情
④アンと幸福
最新刊は「アンと幸福 」。
単行本が2023年10月25日発売。
文庫本最新刊は「アンと愛情」。
2023年8月9日発売。
「和菓子のアン」シリーズあらすじは?
①和菓子のアン
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(うめもときょうこ)(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの18歳。プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは? 読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー!
②アンと青春
アンちゃんがデパ地下の和菓子屋「みつ屋」で働き始めて8ヶ月。販売の仕事には慣れてきたけど、和菓子についてはまだまだ知らないことばかりだ。でも、だからこそ学べることもたくさんある。みつ屋の個性的な仲間に囲まれながら、つまずいたり悩んだりの成長の日々は続きます。今回もふんだんのあんことたっぷりの謎をご用意。待ちに待ったシリーズ第2弾!
③アンと愛情
成人式を迎えるアンちゃん。大人になるにはまだ早い気がするし、振り袖を選ぶのにも躊躇しがち。それでも、時間は進むし、みつ屋のお客さんたちが持ち込む様々な要望は待ってはくれない。和菓子に込められた謎は、さらに深まるばかり。少しずつ増えてきた経験と、拡がってきた行動範囲を自信にかえて、アンちゃんは真相に辿り着けるのか? デパ地下の和菓子屋「みつ屋」を舞台にした累計80万部の大ヒットシリーズ、待望の第3弾!
④アンと幸福
「みつ屋」以外にも目が届くようになってきた今日このごろ。別れと出会いと「なんで?」を乗り越えて、アンちゃんも新しい扉を開きます。東京デパートの食品売り場から、たくさんのはじめての場所へ……。甘酸っぱい謎と和菓子の世界が、あなたをお待ちしています。——人の転機は十人十色。甘いお菓子で一息いれて、さあ進みましょう。累計100万部突破! 「和菓子のアン」シリーズ3年ぶりの最新作、どうぞ召し上がれ。
「和菓子のアン」読書感想
①和菓子のアン
読んでいるだけで心が浄化される不思議な小説でした。
特に印象的だったのは椿店長のお客さんへの提案。
「差し出がましいことですが、今月は『松風』を買われる必要はないのではないでしょうか」
あくまで推測に過ぎないとはいえ、気持ちのこもった言葉が心に響きます。
ここまで気遣いをしてくれる店員さんがいたら自分なら一生贔屓にしてしまうなと思いました。
椿店長の仕事している時とバックヤードでの姿のギャップが激しいところも好きです。
主人公の梅本杏、アンちゃんは和菓子の知識はまだまだこれからですが、愛嬌があって何より一生懸命なところに好感が持てます。
みつ屋のマスコットとして誰にも渡したくないという店長の気持ちも分かる気がします。
③アンと愛情
タイトルには愛情とあるものの、立花さんとアンちゃんの関係がお友達から進むのかどうかは何とも言えないところ。
やっとお互い自覚し始めた?ような感じで、これから先の展開に期待です。
アルバイトを始めて2年経ち、成人になったアンちゃんは以前にも増して勉強熱心。和菓子に対する知識も豊富になりつつあって、もはや素人ではありません。
ただ、立花店長が言うように彼女の持っている良さはお客さまと同じ目線で物が見えていて、そこに寄り添えることだと私も思います。
「店員に知識があるのは素晴らしいことだけど、知識で上から押さえつけてはいけないわ」
「以前の梅本さんは、その知識の無さをお客さまに寄り添うことでカバーしていました。それを忘れないでほしいの」
初心忘るべからずではないですが、良いところは変わらないでいて欲しいなと思いますね。
「こころの行方」の章で登場した同じ年齢の桐生さんとのお話しでもありましたが、自分の長所って意外と本人は自覚できないものなのかもしれません。
次回作では更に登場人物が増えて面白くなりそうな予感がするので期待しています。