上橋菜穂子「鹿の王」シリーズ文庫本の読む順番【2021年映画化】

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鹿の王シリーズ読む順番は?

上橋菜穂子さんの小説「鹿の王」シリーズ読む順番まとめ。

鹿の王シリーズ読む順番
①鹿の王 1
②鹿の王 2
③鹿の王 3
④鹿の王 4
⑤鹿の王 水底の橋
鹿の王の文庫版は4巻構成になっています。

最新刊は番外編の「鹿の王 水底の橋」。

番外編の文庫版は2020年に6月に発売されています。

鹿の王シリーズあらすじは?

①鹿の王

強大な帝国・東乎瑠(ツオル)から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角(どつかく)”。妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!? たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう! 解説:朝加昌良

②鹿の王

謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病“黒狼熱(ミッツァル)”であることに気づく。征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、この謎の病は、神が侵略者に下した天罰だという噂が流れ始める。古き疫病は、何故甦ったのか――。治療法が見つからぬ中、ホッサルは黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人がいると知り……!? 解説:夏川草介

③鹿の王

攫われたユナを追い、火馬の民の族長・オーファンのもとに辿り着いたヴァン。オーファンは移住民に奪われた故郷を取り返すという野望を抱えていた。一方、岩塩鉱で生き残った男を追うホッサルは……!?

④鹿の王

ついに生き残った男――ヴァンと対面したホッサルは、人類を脅かす病のある秘密に気づく。一方、火馬の民のオーファンは故郷をとり戻すために最後の勝負をしかけていた。生命を巡る壮大な冒険小説、完結!

⑤鹿の王 水底の橋

真那の姪を診るために恋人のミラルと清心教医術の発 祥の地・安房那領を訪れた天才医術師・ホッサル。しかし思いがけぬ成り行きから、東乎瑠帝国の次期皇帝を巡る争いに巻き込まれてしまい……!?

鹿の王のアニメ映画版

鹿の王はアニメ映画化が決定しています。

公開は2021年を予定。

製作はProduction I.G。

鹿の王の読書感想

①鹿の王1

序盤の主人公ヴァンが不気味な犬の群れに襲われるシーン、そして岩塩鉱の死屍累々の描写は緊張感がありました。

中盤ではヴァンがトナカイの郷で飛鹿の育成を教えながら暮らす描写。序盤の緊張から解放された感があり、落ち着いて読むことができました。また、トマやユナとの掛け合いを通じて主人公ヴァンの強さや優しい一面を知ることができました。

一方でヴァンを追うホッサル、マコウカン、サエの一行。マコウカンとサエが引っ付くのかな?と考えたりもしましたが、それどころではない展開でした。

文庫の1巻は東乎瑠帝国で御前狩りに黒い犬が登場するシーンで幕切れ。先が気になって仕方ない終わり方になっていました。

②鹿の王2

徐々に明らかになってくる物語の核心。

1巻目であったヴァンの違和感はどうも「裏返し」という現象だということが説明されます。ユナも同じなのかもしれません。

「魂の自分」と「身体の自分」が、くるっと裏返ってしまう現象。ということは、ヴァンの身体はもうすでに嚙まれた獣に近い状態?ということなのでしょうか。

ユナが行方不明になった場面でサエの手助けが入ります。でも、サエは元々ヴァンの追跡する任務があったハズ・・・。最後にヴァンが気を失う場面で終わるので、動機がよく分からないですね。

黒狼たちがではなく、どうも黒狼と山犬をかけあわせた半仔(ロチヤイ)が病原菌を持っているようです。

犯人は火馬の民(アフアル・オマ)ので犬使いをしている連中かもしれないというところまで推理が進みます。

マコウカンの故郷に戻るところで終了。またしても先が気になるところ。

③鹿の王3

ユナになにかあったら嫌だなと思っていたので、とりあえず無事なシーンが入って一安心。

あと、犬の王ケノイの最後が印象的でした。

今まで分かれていたヴァンとホッサルの物語が交差するようになって更に面白さを増した気がします。

④鹿の王4

ヴァンの最後の行動を自己犠牲だから偉いという形で締めくくらないところが好きでした。

ヴァンのように力量のある人間だから出来てしまうことだけど、それで本当にいいのか?という問題提起は考えさせられる点でした。

あと、サエのずっと抱えてきた悩みに対しても少しだけ希望のある回答を用意したところも好感触でした。個人的に一番なるほどな、そういう風な解釈もできるなと唸らされたのはここら辺でした。

鹿の王の話は最近の事情と怖いくらいにマッチしていることもあって、とてものめり込んで最後まで読むことができました。

キンドル版も購入したので今年は何度も読み返すことになりそうです。

⑤鹿の王 水底の橋

水底の橋は鹿の王シリーズの番外編。

文庫本は2020年06月12日発売。

お盆休みに一気読みしました。

鹿の王の読者ならヴァンのその後が知りたいと思うところ。

ただ、水底の橋はホッサルが中心でした。

ホッサルとミラルがどうなるか?というのも本編で謎のまま終わった部分の補完もあるのでファンなら読んで損はないかと思います。

ホッサルの話はどうしても政治的な駆け引きが濃く描かれるので特に後半は読むのがしんどかったいう印象。

ただ、最後はハッピーエンドなので最後まで読んで良かったです。

水底の橋の意味について

タイトルに「水底の橋」とあるものの物語の伏線や重要なキーワードというわけでもありませんでした。

水底の橋についてはミラルのお父さんの話があるだけ。

「沈下橋も面白いが、長いこといろいろな橋を見てきて、いまでも目に焼き付いているのは、水底の橋だ」

「ある橋のな、欄干から身を乗り出して川を見下ろしたとき、どきっとした。川底に長く横たわっているものが見えたんだ。―沈んだ橋の、橋脚だった。

どれほど昔に沈んだのか、泥をかぶって、緑の藻に覆われていてな‥‥‥それでも、川底を横切ってずっと向こうの対岸まで繋がっていた。橋だった頃の姿を残して、水底で繋がっていたのがな、いまも忘れられん」

水底の橋というのは花部流医術のことを指しているのかなと思いました。

清心教医術が東乎瑠帝国のを支えている今架かっている橋。

花部流は水底の橋のように沈んでいて分かりづらいけど、よく見れば繋がっている。

東乎瑠帝国が周りの国家を吸収して統一国家になったように、各国の医術も最後には清心教医術に統合される未来が待っている。

これは、当然ホッサルのオタワル医術にも掛かってくる話。

ホッサルの祖父リムエッルや花部流の安房那候がそうならないように策をめぐらせ抵抗するのが今回の物語。

ただ、長期的な観点から言えば花部流とオタワル医術はどう抗っても歴史の表舞台からは消えるだろう。それでも、その精神や技術は世界に影響を与え、人々を救い続けるのではないか。

そういった意味での「水底の橋」なんじゃないかなと思ったりしました。

続編小説
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