上橋菜穂子「精霊の守り人」シリーズ読む順番

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精霊の守り人シリーズについて

精霊の守り人シリーズの主人公は用心棒のバルサ。

シリーズの中で「旅人」と銘打ってあるものはチャグム皇子が主人公の物語です。

初刊となる精霊の守り人は命を狙われているチャグム皇子をバルサが守りながら逃避行をするという話。

全体的に重たい話ですが文章がとても読みやすいです。

カテゴリーは児童文学ですが、小説として大人が読んでも満足できる内容。

著者の上橋菜穂子さんは文化人類学が専攻。

フィールドワークを通じて得た人類にとって普遍的なテーマが作品の背景にあるので、老若男女問わずお薦めできる作品です。

精霊の守り人シリーズの読む順番

上橋菜穂子さんの小説「守り人シリーズ」は10巻目となる「天と地の守り人第3部 新ヨゴ皇国編」で完結しています。

これに加えて短編集が2つあります。

短編集「流れ行く者」「炎路を行く者」はいづれも本編の過去の物語となっています。

番外編として「バルサの食卓」があります。

これは小説ではなく守り人シリーズで出てくる料理を再現した料理本です。

また、ガイドブックとして増補改訂版 「守り人」のすべてという本も出ています。

①精霊の守り人

精霊の守り人 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2007/3/28
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②闇の守り人

闇の守り人 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2007/6/28
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③夢の守り人

夢の守り人 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2007/12/21
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④虚空の旅人

虚空の旅人 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2008/7/29
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⑤神の守り人<来訪編>

神の守り人<来訪編> (偕成社ワンダーランド(28)) (日本語) 単行本 – 2003/1/22
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⑥神の守り人<帰還編>

神の守り人<帰還編> (偕成社ワンダーランド(29)) 単行本 – 2003/1/22
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⑦蒼路の旅人

蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31)) (日本語) 単行本 – 2005/4/23
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⑧天と地の守り人 第1部 ロタ王国編

天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2011/5/28
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⑨天と地の守り人第2部 カンバル王国編

天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2011/5/28
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⑩天と地の守り人第3部 新ヨゴ皇国編

天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2011/5/28
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⑪流れ行く者 守り人短編集

流れ行く者: 守り人短編集 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2013/7/27
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⑫炎路を行く者 守り人作品集

炎路を行く者: 守り人作品集 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 2016/12/23
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読書感想

①精霊の守り人

守り人シリーズの最初の話。バルサが育ての親の気持ちをチャグムの護衛を通じで理解していく過程が印象的。中盤から狩人やラルンガ(卵食い)に襲われるシーンは緊張感がありました。最後まで読みごたえがあります。

②闇の守り人

バルサが故郷に戻り、過去と決着をつける話。闇の守り人は大人のファンも多いと言われているのも納得の出来でした。

③夢の守り人

テーマが夢ということもあって、全体的にふわっとした感じ。読後感は悪くはなかったです。タンダがどうなるのかというのが気になって最後まで飽きない話でした。

④虚空の旅人

旅人シリーズはチャグムが主役。儀式に招かれたチャグムがサンガル王国の闇と向き合う話になっています。この作品を機に10巻に及ぶ長編になったと著者が振り返っているように、シリーズの転機となる作品です。

⑤神の守り人<来訪編>

神を宿したアスラという少女を守りながら敵から逃げるバルサ。この展開は精霊の守り人に似ていてブレないバルサの強さに安心します。この問題をどう解決するのかの糸口は見えないまま終わってしまいます。

⑥神の守り人<帰還編>

最後の描写がが圧巻でした。流石のバルサも神を相手にするというわけにいかず、命運はアスラに委ねられます。

12歳の少女が血に飢えた神の衝動と闘い、決断を下すラストは過酷ですが読後は開放感があり、少しだけ希望が見える結末になりました。

⑦蒼路の旅人

チャグム皇子は物凄いスピードで成長していく姿を楽しむことができます。

ただ、相手となるタルシュ帝国の武力はあまりに強大。この状況を覆すことは不可能に思えますが、最後の奇策にに少しだけ希望を感じることができました。

4作目の「虚空の旅人」でも少し触れらたように、新ヨゴ国、ロタ王国、カンバル王国が一丸となることが鍵になってきます。「天と地の守り人」3部作でどのような結末になるのか楽しみです。

⑨天と地の守り人第2部<カンバル王国編>

絶体絶命のピンチが続きますが、精霊の守り人以来のバルサとチャグムの旅に安心感を覚えました。最後はホイ(捨て荷)がうまくいって事態が前向きに進みます。

⑩天と地の守り人第3部<新ヨゴ皇国編>

成長したチャグムの雄姿を見ることができます。

著者後書きにもあるように守り人シリーズの主役はバルサとチャグムなので、最後にバルサのこれからをキッチリ描き切って終わってくれたことが嬉しかったです。

MVP級の活躍をしてくれたヒュウゴの話は物語の最初と最後にあります。蒼路の旅人から始まるヒュウゴの賭けの顛末という視点から見ても面白いです。

流れ行く者 守り人作品集

過去編ともいえる番外編。

まだバルサがジグロと旅をしていた時代の頃のお話しです。バルサが用心棒として経験を積んで悲痛な体験をしながらも徐々に強くなっていく過程など興味深かったです。

個人的にはまだ若く純朴な感じのタンダの存在が重たくなりがちな話を和らげてくれているのが好きでした。

炎路を行く者 守り人作品集

若き日のヒュウゴを描いた作品。

本編のヒュウゴとは全く違う真っ直ぐな青年で驚かされました。