田牧大和「甘いもんでもおひとつ」藍千堂菓子噺シリーズ読む順番【子ごころ親ごころ】

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藍千堂菓子噺シリーズ読む順番は?

田牧大和さんの小説「甘いもんでもおひとつ」藍千堂菓子噺シリーズ読む順番まとめ。

藍千堂菓子噺シリーズ読む順番
①甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺
②晴れの日には 藍千堂菓子噺
③あなたのためなら 藍千堂菓子噺
④想い出すのは 藍千堂菓子噺
⑤子ごころ親ごころ

最新刊は「子ごころ親ごころ 」。

2023年7月5日発売。

藍千堂菓子噺シリーズあらすじは?

①甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺

菓子職人の兄と番頭の弟。上菓子屋兄弟の繁盛記

菓子職人の兄と商才に長けた弟が、知恵と工夫で和菓子屋を切り盛りする繁盛記。色鮮やかな和菓子を通じて、江戸の四季と人情を描く。

②晴れの日には 藍千堂菓子噺

江戸・神田の小さな菓子屋を舞台に、おっとりした菓子職人の兄、商才に長けた弟が菓子屋を切り盛りする「藍千堂」シリーズの第2弾。今作は、人日(じんじつ)、上巳(じょうし)、端午(たんご)、七夕(しちせき)、重陽(ちょうよう)といった五節句を題材に、季節の和菓子が登場する。

実はこの兄弟、江戸で名店と謳われる「百瀬屋」先代の息子たち。父母亡きあと、叔父の清右衛門に訳も分からず店から追い出されたのだ。兄弟は、亡き父の教えと「甘いもん」を前にした時の客の「いい顔」を励みに、職人の茂市と三人で店の評判を上げていく。そんなある日、菓子一辺倒”、仕事一筋の兄・晴太郎が恋をした。ところが、晴太郎が惚れた相手の元夫は、奉行所を牛耳る大悪党。前途多難な恋の行方に、追い打ちをかけるように不穏な影が忍び寄る。弟の幸次郎や、職人の茂市ら周囲の人々に助けられながら、晴太郎は一世一代の大勝負に出る。物語を読みながら、思わず胸が熱くなるのは、好きになった女性や周囲の人すべてを幸せにしたいと願う、晴太郎の生き方に胸を打たれます。

著者が考案したオリジナルの和菓子も魅力的。第5話に登場する子戴(こいただき)は、宮中の祝儀に使われたのが始まり。赤いもち米で作った餅を平たくしてくぼみをつくり、小豆餡を載せるものだが、藍千堂オリジナルはもっと涼やかだ。

和菓子屋「藍千堂」をめぐる物語の世界が広がり、奥行きをもたせて描かれています。
『あんこの本』の著者、姜尚美さんの解説も読みどころのひとつです。

③あなたのためなら 藍千堂菓子噺

「命さえ惜しくない愛に巡りあったとき人は――」

おっとりした菓子職人の晴太郎と、商才に長けたしっかりもの幸次郎の兄弟は、年老いた茂市に手伝ってもらいながら、江戸の菓子司「藍千堂」を営んでいる。
「菓子」一筋だった晴太郎が、佐菜に恋をして結婚。男所帯の藍千堂に、佐菜とその娘のさちが加わったことで、暮らし向きは華やかになった。

人気シリーズ第3弾となる本作のテーマは、「命がけの愛」

いとこのお糸の縁談が発端となり、彼女の実家「百瀬屋」が窮地におちいる。
命をかけて愛する相手に出会ったがゆえに、絶望の淵に突き落とされた人々を、晴太郎兄弟は、和菓子で笑顔にできるのか。

江戸菓子の魅力と、人情あふれる物語がたっぷりと詰まった時代小説短編集です。

④想い出すのは 藍千堂菓子噺

『藍千堂』に特別な「誂え菓子」を依頼する客が次々とやってきて……。
藍千堂謹製、想い出に色を添える菓子三品。

父の死後、江戸でも名店と謳われる菓子屋「百瀬屋」の晴太郎と幸次郎兄弟は、叔父に実家を追われ、小さな菓子司「藍千堂」を営む。
晴太郎が佐菜と結婚して男所帯だった藍千堂の暮らし向きは華やかになったが、そんな折に、叔父の百瀬屋清右衛門が病に倒れた――。

清右衛門は静養のため、内儀のお勝と共に愛宕山の診療所で暮らすことになった。
娘のお糸が父母の代わりに『百瀬屋』を取り仕切るはめになったものの、当のお糸は落ち着いたもの。『藍千堂』の兄弟、晴太郎と幸次郎が手を貸し、新たな『百瀬屋』はなんとか滑り出した。
だが、ほっとしたのもつかの間、『藍千堂』に難しい「誂え菓子」を頼む客が、立て続けに現れた。ひとり目は、「目を悪くした祖母にも『見える』梅の菓子」を、二人目は、「南の故郷を懐かしむ大切な女(ひと)に、南蛮菓子のかすていら」を。
偶然にしては妙だと感じた幸次郎が調べると、『百瀬屋』の贔屓客だった旗本が浮かび上がった。

⑤子ごころ親ごころ

さちの友だち、おとみが母親に捨てられた!?
境遇が移り変わっていく幼い少女たち。
物語を彩るのは、初夏の上菓子三品。

さちが遊びに行ったおとみの家で、おとみの母親が百瀬屋の上菓子を出してくれた。おとみは、上菓子を生まれて初めて食べた様子。
さちは「藍千堂の方が美味しい」と感じるが、「でも、どうして上菓子を出してくれたのだろう」。さちが微かな違和感じた次の日、おとみの母はいなくなった。

おとみの母は、おとみを残して町火消の組頭に嫁入りした。嫁ぎ先が生さぬ仲の娘を嫌ったため、おとみは置き去りにされたのだ。大工の伯父夫婦が養女として引き取ることで、すでに話は済んでいた。
大工は金を握らされ、おとみを引き取ったと噂されている。頑固で口下手な叔父に馴染めず、またその叔父から「おさちとは、あまり仲良くするな」と諭され、不安になるおとみ。そんな時、事件がおこり、おとみは「藍千堂」へ逃げ込んできて――。

おとみの騒動をきっかけに、ふと自分の境遇に思いをはせるさち。なぜ、自分の年齢がひとつ減ったのか? 急に、「とと様」が自分の父になった訳は?
さちも少しずつ大人になっていく――。

続編小説
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