東野圭吾「探偵ガリレオ」シリーズ文庫本読む順番【2022年映画】

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ガリレオシリーズ読む順番は?

東野圭吾さんの小説「探偵ガリレオ」シリーズ読む順番まとめ。

映画「沈黙のパレード」が2022年9月16日に劇場公開。

ガリレオシリーズ読む順番
①探偵ガリレオ
②予知夢
③容疑者Xの献身
④ガリレオの苦悩
⑤聖女の救済
⑥真夏の方程式
⑦虚像の道化師
⑧禁断の魔術
⑨沈黙のパレード
⑩透明な螺旋

現在10巻まで刊行されています。

最新刊は「透明な螺旋」。

単行本が2021年9月3日発売。

文庫本最新刊は「沈黙のパレード」。

2021年9月1日発売。

ガリレオシリーズあらすじは?

①探偵ガリレオ

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。
帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学、常識を超えた犯罪と謎に天才科学者が挑む。累計1300万部突破、空前絶後の人気ミステリー・シリーズの記念碑的第一作。解説・佐野史郎

②予知夢

深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張する。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。
常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、シリーズ累計1320万部突破の人気連作ミステリー第二弾。解説・三橋暁

③容疑者Xの献身

運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。 東野圭吾作品読者人気ランキング第1位。累計220万部突破、直木賞受賞の大ベストセラー。 天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。 ガリレオシリーズ初の長編。第134回直木賞受賞作。第6回本格ミステリ大賞受賞。2005年度の国内の主要ミステリランキング「本格ミステリ・ベスト10」「このミステリーがすごい! 」「週刊文春ミステリベスト10」すべてにおいて1位獲得、エドガー賞(MWA主催)候補作にもなった。日本では福山雅治主演で映画化、韓国、中国でも映画化。舞台化もされた。

④ガリレオの苦悩

“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気「ガリレオ」シリーズ第四弾。今作も科学トリックが冴え渡る。福山雅治主演のドラマ「ガリレオ」も高視聴率を連発し、大いに話題となった。『容疑者Xの献身』で警察には協力しないと宣言した湯川が、再び迫り来る事件に対峙する。「落下る(おちる)」「操縦る(あやつる)」「密室る(とじる)」「指標す(しめす)」「攪乱す(みだす)」の短編、全5編。

⑤聖女の救済

ガリレオが迎えた新たな敵、それは女
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。
シリーズ累計1320万部突破。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。

⑥真夏の方程式

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。
翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。
これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは-ーー。
累計1320万部突破の人気シリーズ、福山雅治主演の映画も邦画興行収入第1位(2013年度)

⑦虚像の道化師

東野圭吾の代表作、「ガリレオシリーズ」の最新短編集。
ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。その場にいた者たちは、男が何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りたと証言し、教祖は相手に指一本触れないものの、自分が強い念を送って男を落としてしまったと自首してきた。教祖の“念”は本物なのか? 湯川は教団に赴きからくりを見破る(「幻惑(まどわ)す」)。突然暴れだした男を取り押さえようとして草薙が刺された。逮捕された男は幻聴のせいだと供述した。そして男が勤める会社では、ノイローゼ気味だった部長が少し前に自殺し、また幻聴に悩む女子社員もいた。幻聴の正体は――(「心聴(きこえ)る」)。大学時代の友人の結婚式のために、山中のリゾートホテルにやって来た湯川と草薙。その日は天候が荒れて道が崩れ、麓の町との行き来が出来なくなる。ところがホテルからさらに奥に行った別荘で、夫婦が殺されていると通報が入る。草薙は現場に入るが、草薙が撮影した現場写真を見た湯川は、事件のおかしな点に気づく(「偽装(よそお)う」)。劇団の演出家が殺された。凶器は芝居で使う予定だったナイフ。だが劇団の関係者にはみなアリバイがあった。湯川は、残された凶器の不可解さに着目する(「演技(えんじ)る」)。
読み応え充分の4作を収録。湯川のクールでスマートな推理が光る、ガリレオ短編集第4弾。

⑧禁断の魔術

『虚像の道化師 ガリレオ7』を書き終えた時点で、今後ガリレオの短編を書くことはもうない、ラストを飾るにふさわしい出来映えだ、と思っていた著者が、「小説の神様というやつは、私が想像していた以上に気まぐれのようです。そのことをたっぷりと思い知らされた結果が、『禁断の魔術』ということになります」と語る最新刊。
「透視す」「曲球る」「念波る」「猛射つ」の4編収録。ガリレオ短編の最高峰登場。

⑨沈黙のパレード

『ガリレオ、再始動!』
シリーズとしては、6年ぶりの単行本が、長篇書下ろしとして堂々の発売!

容疑者は彼女を愛した普通の人々。
哀しき復讐者たちの渾身のトリックが、湯川、草薙、内海薫の前に立ちはだかる。

突然行方不明になった町の人気娘・佐織が、数年後に遺体となって発見された。
容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。
だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。
さらにその男が、堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を「憎悪と義憤」の空気が覆う。

かつて、佐織が町中を熱狂させた秋祭りの季節がやってきた。
パレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたか。
殺害方法は?アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。

第一作『探偵ガリレオ』の刊行から二十年――。
シリーズ第九作として、前人未踏の傑作が誕生した。

⑩透明な螺旋

シリーズ第十弾。最新長編。
今、明かされる「ガリレオの真実」。

房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。
失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。
警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。

「愛する人を守ることは罪なのか」
ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。

ガリレオシリーズ読書感想

①探偵ガリレオ

プラズマが原因と書き立てるマスコミに対して、湯川先生の見立ては最初からレーザーというのが面白いですね。

赤い糸の正体がコンサートなどではお馴染みのヘリウムガスレーザーというところは読んでいてテンションが上がるポイントでした。

犯行動機を聞くと、諦めて引っ越せばいいのにと突っ込まざるを得ないですが、トリックが凝っていたので印象に残りました。

②予知夢

予知夢の正体が、親に捨てられた人形の名前を思い出しただけだったというのは面白い設定でした。

昔の記憶はあいまいなので、こういうことって起こりそうだなという絶妙なラインに感じました。

⑥真夏の方程式

多くを語ることは無いが、恭平くんの為に真実を明らかにしようとする湯川教授の真摯さが光る作品。

映画版もお薦めです。

原作小説では玻璃ヶ浦という架空の地名。

映画ロケは静岡県西伊豆の美しい景観を堪能できます。

旅館内で起こった地味な事件の話ですが、自然環境破壊というテーマもあるので海辺の景観のカットが多い映画版はイメージを膨らませてくれる良い作品だと思います。

⑦虚像の道化師 ガリレオ7

個人的には「偽装う」が好きでした。

犯人も悪いと言えば悪いのですが、何でもかんでも逮捕すればいいって話でもないと思わせてくれるエピソード。

全ての事実を明らかにした上で、粋な結論に到達したところが意外性があって印象的でした。

トリックでいえば「心聴る」が面白いですね。

ガリレオらしい科学的な犯行で最後まで気が抜けない話でした。

⑧禁断の魔術 ガリレオ8

湯川教授と古芝伸吾の師弟関係が見どころ。

古芝は高校の後輩ということもあって湯川先生が直接指導したこともある生徒。

後輩のために助力するという意味では真夏の方程式に少しだけ似ていますが、こちらは大学生になって知識を身につけた相手ということで、やや複雑な話になっています。

政治や経済の事情が絡んだ事件でうんざりさせられますが、綺麗なオチになっていたので読後は心地良い気分でした。

⑨沈黙のパレード

事件が解決したと思って一安心したところから息もつかせぬ展開で真相に迫っていくところは流石でした。

真相については、やや後出しでズルイなと思う部分もあったのですが、予想外の展開だったので楽しかったです。

真実を知るべきだという湯川教授のスタンスが相変わらずでした。

一番心に残ったのは湯川先生が「容疑者Xの献身」のことを今でも気にしていることですね。

真実を明かしたことに後悔はなくとも、結果として親友の気持ちを裏切ってしまったことを心理的に消化できずにいるのかな・・・と思ったりしました。

事件そのものは後味の悪いものでしたが、年を重ねてより人間味のある湯川先生に触れることが出来た点が何よりも嬉しかったのです。