麻見和史「石の繭」警視庁殺人分析班シリーズ読む順番【賢者の棘】

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警視庁殺人分析班シリーズ読む順番は?

麻見和史さんの小説「石の繭」警視庁殺人分析班シリーズ読む順番まとめ。

警視庁殺人分析班シリーズ読む順番
①石の繭 警視庁殺人分析班
②蟻の階段 警視庁殺人分析班
③水晶の鼓動 警視庁殺人分析班
④虚空の糸 警視庁殺人分析班
⑤聖者の凶数 警視庁殺人分析班
⑥女神の骨格 警視庁殺人分析班
⑦蝶の力学 警視庁殺人分析班
⑧雨色の仔羊 警視庁殺人分析班
⑨奈落の偶像 警視庁殺人分析班
⑩鷹の砦 警視庁殺人分析班
⑪凪の残響 警視庁殺人分析班
⑫天空の鏡 警視庁殺人分析班
⑬賢者の棘 警視庁捜査一課十一係

元々は「警視庁捜査一課十一係」シリーズですが、文庫本では「警視庁殺人分析班」にサブタイトルを改題しています。

現在13巻まで刊行されています。

最新刊は「賢者の棘 警視庁捜査一課十一係」。

2020年11月6日発売。

文庫最新刊は「天空の鏡 警視庁殺人分析班」。

2021年11月16日発売。

①石の繭 警視庁殺人分析班

石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2013/5/15
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モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子だった。自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯。そして警察を愚弄するかのように第二の事件が――

②蟻の階段 警視庁殺人分析班

蟻の階段 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2013/10/16
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頭蓋骨に白い花、掛け時計にスープ皿――テーブルの上の惨殺遺体を囲むように置かれた謎めいた品々。絵画を模したような現場を作り、さらに「過去の亡霊」を名乗って警察OBの自宅に電話をかけてきた犯人。自らの存在をアピールしたいのか。如月塔子ら殺人分析班が鋭い推理で明かす、歪んだホシの正体とは。

③水晶の鼓動 警視庁殺人分析班

水晶の鼓動 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2014/5/15
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殺人現場は、部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」だった。東京を震撼させる連続爆破事件との関連はあるのか……。

④虚空の糸 警視庁殺人分析班

虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2015/5/15
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江東区のマンモス団地で殺人事件が発生!刺殺された遺体はナイフを握っていた。稚拙な自殺偽装に新米女刑事・如月ら十一係は憤りを覚え捜査を開始する。しかし、犯人は自ら特捜本部を脅迫してきたのだ。《一日にひとりずつ東京都民を殺害する。この計画を止める方法はただ一つ。二億円を用意しろ》

⑤聖者の凶数 警視庁殺人分析班

聖者の凶数 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2016/1/15
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暮れも押し迫った夜、上野の空きアパートの一室で、顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。手がかりは、遺体の腹に記された謎の数字と、狩りの守護聖人のカードだけ。連続殺人を予測した如月塔子ら警察の捜査むなしく、第二の事件が発生。またも記された数字は、犯人からの挑発なのか。

⑥女神の骨格 警視庁殺人分析班

女神の骨格 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2016/11/15
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東京・国分寺の古い洋館で火災が発生。鎮火した現場から発見されたのは、奇妙な隠し部屋と、横たえられた白骨遺体だった。その後の調査で、一体かと思われた人骨が、実は男性の頭部と女性の胴体が組み合わせられたものだということが判明する。刑事・如月塔子と十一係のメンバーが、事件の真相を追う!

⑦蝶の力学 警視庁殺人分析班

蝶の力学 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2017/7/14
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惨殺された若き資産家の喉には可憐な花が活けられ、その妻は行方をくらました。新聞社には「警察とのゲーム」をほのめかす挑発的なメールが届き、殺人分析班の如月塔子ら警察は怨恨の線で動き出す。しかし犯人の魔の手は警察にも及び、ついに――。

⑧雨色の仔羊 警視庁殺人分析班

雨色の仔羊 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2019/1/16
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事切れた被害者の最期のメッセージは、タオルに血液で書かれた「SOS」だった。捜査線上に浮かんだ、幼さの残る無口な少年とは。

⑨奈落の偶像 警視庁殺人分析班

奈落の偶像 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2019/8/9
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銀座のショーウィンドーに吊るされた奇妙な遺体。謎の遺留品に悩む警察をよそに、第二の被害者が拉致される。殺人分析班の見立ては。

⑩鷹の砦 警視庁殺人分析班

鷹の砦 警視庁殺人分析班 (講談社文庫) (日本語) 文庫 – 2020/2/14
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東京西部の山中で立てこもり事件が発生。人質を取り興奮した様子の男は、殺人事件の被疑者として如月塔子らが追っている危険人物だった。男の要求通り塔子と人質の身柄を交換すると、塔子はまんまと車で連れ去られた……白骨遺体が眠る真っ暗な壕に。犯人の真意が暴かれる時、思いもよらぬ過去が呼び起こされる!

⑪凪の残響 警視庁殺人分析班

年の瀬迫るショッピングセンターに置かれた、四本の指。一体誰が、なんのために遺棄したのか。賑わう場所の犯行にもかかわらず手掛かりはごく僅か。若手刑事・如月塔子と捜査一課きっての推理力をもつ鷹野は、被害者救出に奔走するが、必死の捜査も空しく、被害者の遺体と、犯人の異様なメッセージが発見されてしまう。十一係は、分析不可能な殺人者を捕らえることができるのか!?

⑫天空の鏡 警視庁殺人分析班

解体予定の商業施設で発見された他殺体。らせん階段から突き落とされ、左の眼球が奪われていた。遺体の状況が十年前の殺人事件に酷似していると気がついた特捜本部は過去の事件を捜査した老刑事・藤村に協力を要請。彼は刑事・如月塔子に捜査の基本を教えた恩人だった。塔子と相棒の鷹野は過去と現在の両面から事件を追うが、懸命な捜査にもかかわらず、再び左目のない遺体が発見されてしまう。左目だけを盗む犯人の真意を十一係は暴けるのか?

⑬賢者の棘 警視庁捜査一課十一係

刑事・如月塔子の実家に長年届く脅迫状。十円切手が多数貼られた手紙には、刑事だった父・功への恨み言が書かれていた。過激な文面に母の身を案じた塔子は鷹野と共に調査を開始。だが、未解決事件を調べ始めた矢先に捜査一課から招集を受ける。『賢者(ワイズマン)』を名乗る犯人が現場にゲームを仕掛けて、勝敗で被害者の生死を決める凶行に及んだのだ。犯人は塔子を捜査に参加させるよう要求。脅迫状との関連は。残虐な犯人の正体とは!? 人気警察ミステリシリーズ累計68万部!

警視庁殺人分析班シリーズとは?

タイトルの通り主人公である如月塔子は警視庁の警官。

シリーズの第一弾では被害者が石の繭に埋められるという奇妙な事件に挑みます。

事件の犯人が自ら電話をかけてくるという大胆な手口。警察への挑戦とも思われる行動の裏にある本当の理由とは・・・。

同タイトル『石の繭 殺人分析班』でドラマ化もされている注目作です。

警視庁殺人分析班シリーズのドラマ

「警視庁殺人分析班」シリーズは3作品がドラマ化されています。

1作目の「石の繭」、3作目の「水晶の鼓動」、7作目の「蝶の力学」。

WOWOWの「連続ドラマW」枠で放送されています。いずれも主人公の如月塔子を木村文乃さんが演じています。

また、スピンオフ作品が2019年に放送されています。「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」というタイトル。こちらは古川雄輝さんが主演です。

警視庁殺人分析班シリーズの読書感想

①石の繭 警視庁殺人分析班

親子2代で警察に奉職することとなる如月塔子が主人公。

モルタルで固められた変死体を造った犯人はトレミーと名乗り警察を挑発します。

一作目にして主人公がとことん追い詰められるのが見どころ。警察官の背負うものの重たさが伝わってくる内容でした。

警察小説ですが謎解き予想も濃く、犯人が誰なのかということを含めて最後まで楽しめました。

犯行動機が主人公の塔子としっかり繋がっている点も含めて一定の説得力があり、読み応えがあります。

③水晶の鼓動 警視庁殺人分析班

如月塔子のミスについては物語を盛り上がるためのスパイスみたいなものと・・・あまり気にせず読み続けました。

事件の背後にある組織のゆるい精神的なつながりで出来上がったという設定は妙なリアリティがありました。

犯人の動機については今回はあまり同情する余地もなくて殺人分析班にしては淡白な印象でしたが、推理自体は面白くて最後まで楽しめました。

④虚空の糸 警視庁殺人分析班

犯人は今回も最後まで分からずじまいで、事件の展開に振り回されっぱなしでした。

数少ない手掛りで真相に辿り着くところを名推理と捉えるか、唐突過ぎと捉えるかは人それぞれでしょうが・・・個人的には名推理だったと好意的に解釈しています。

⑤聖者の凶数 警視庁殺人分析班

鷹野班のチームワークも見どころ。

連続する猟奇的な殺人事件。オチが全く読めず最後まで興味が尽きませんでした。

犯人の心情まで深く掘り下げるのが警視庁殺人分析班らしく、今回もその点が印象的でした。最後のトリックについても昭和ならできるかもなという辺りに落とし込んでいて違和感を感じることは少なかったです。

⑥女神の骨格 警視庁殺人分析班

洋館で見つかった白骨と不可解な殺人事件。

今までの作品と比べると事件内容は地味ですが、トリックは相変わらず凝った内容でした。また、犯人の心情への掘り下げが深くて面白かったです。

真犯人の動機についてはやや同情するところはあります。ただ、言葉の節々から滲み出る大胆さというか傲慢さも感じられて何とも言えない感覚を味わいました。

最後の塔子流のフォローは温かみが感じられる言葉で良いなと感じました。

⑦蝶の力学 警視庁殺人分析班

鷹野の離脱で塔子の成長や十一係のメンバーの活躍が見どころになります。

相変わらず面白いのですが・・・自分は鷹野と塔子の掛け合いが好きなので物足りなさを感じました。