今野敏「スクープ」シリーズ読む順番【オフマイク】

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「スクープ」シリーズ読む順番は?

今野敏さんの小説スクープシリーズ読む順番まとめ。

スクープシリーズ読む順番
①スクープ
②ヘッドライン
③クローズアップ
④アンカー
⑤オフマイク
刊行順に読む順番をまとめると以上になります。

元々は1997年9月「スクープですよ!」というタイトルでジョイ・ノベルスから刊行されていた作品。2002年2月集英社文庫から刊行の際に「スクープ」に改題。

あらすじと共にシリーズを振り返ってみましょう。

「スクープ」シリーズのあらすじは?

①スクープ

スクープ (集英社文庫) (日本語) 文庫 – 2009/2/20
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TBNテレビ報道局社会部の布施京一は、看板番組『ニュース・イレブン』所属の遊軍記者。素行に問題はあるものの、独自の取材で数々のスクープをものにしている。時には生命の危機にもさらされるが、頼りになるのは取材ソースのひとりでもある警視庁捜査一課の黒田裕介刑事の存在だ。きらびやかな都会の夜、その闇に蠢く欲望と策謀を抉り出す。

②ヘッドライン

ヘッドライン (集英社文庫 ) (日本語) 文庫 – 2013/4/19
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報道番組「ニュースイレブン」の記者、布施。素行の悪さに目をつけられながらも、独自の取材で多くのスクープをものにしてきた彼が興味を示した女子学生猟奇殺人事件は、警視庁捜査一課第二係、黒田の担当だった。警察も知らない事実を布施が握っているらしいと感づいた黒田は、彼に張り付くことを決める。記者と刑事、異色のタッグを組んだ二人は、やがて事件に潜む大きな闇の核心に迫って――。

③クローズアップ

クローズアップ (集英社文庫) (日本語) 文庫 – 2015/7/17
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週刊誌の記者が何者かに殺された。偶然その場に居合わせた報道番組「ニュースイレブン」記者の布施は事件直後の現場撮影に成功、翌日のニュースで映像が流される。一方、継続捜査を受け持つ捜査一課の黒田はある暴力団の組員が殺害された事件を追う中で、記者殺害との奇妙な符合に気付く。しかし、二つの事件を繋ぐカギは踏み込んではならない聖域だった――。

④アンカー

アンカー (集英社文庫) (日本語) 文庫 – 2020/2/20
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視聴率が低迷し始めたTBNの報道番組『ニュースイレブン』。そのテコ入れとして、栃本という男が関西の系列局から異動してきた。一方、これまで幾つものスクープをものにしてきた番組の名物記者・布施は、なぜか十年前に町田で起きた大学生刺殺の未解決事件に関心を寄せていた。この件の継続捜査を、警視庁特命捜査対策室のベテラン刑事・黒田が担当することを知った布施は、いつものように黒田へ接触を図る。テレビ報道の本質とは? 事件の奥に潜む意外な真相とは?

⑤オフマイク

オフマイク(スクープシリーズ) (集英社文芸単行本)
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継続捜査を担当する捜査一課特命捜査係の黒田は、二課の同期・多岐川から二十年前の大学生自殺について聞かされる。その死が、現役大物政治家の贈収賄と関わっている恐れがあるというのだ。聞き込みを行ううちに、黒田はこの事件を「ニュースイレブン」の報道記者・布施も追っていることを知る。いつもふらふらと飲み歩き、飄々としたスタンスで人間関係を築く布施に対して一目置く黒田。その布施の情報から、黒田は事件のカギとなる人物はITで財を成し、政界のフィクサーとして名を流す藤巻だと目算する。ときを同じくしてニュースイレブンの人気キャスター香山が突然失踪する。全く接点の見えない自殺と失踪。その背後にはテレビ業界や警察組織さえも迂闊に手を出せない、大きな闇が潜んでいた――。

「スクープ」シリーズ最新刊は?

スクープシリーズ最新刊は「オフマイク」。

2020年7月3日に発売されています。

文庫化されているのは4作目の「アンカー」まで。

「スクープ」のドラマ版

スクープはドラマ化もされています。

「スクープ 遊軍記者・布施京一」というタイトルで2015年にTBSで放送。

ドラマ版スクープのメインキャスト

布施京一(TBN報道局遊軍記者):上川隆也

黒田祐介(警視庁捜査一課):松重 豊

香山恵理子(ニュースイレブンのキャスター):夏菜

「スクープ」の読書感想

①スクープ

仕事しているのか、遊んでいるのか・・・謎が多い記者の布施京一。スクープは7本立ての構成でどれも面白い話しでした。

個人的に気に入ったのは第五章「役員狙撃」、第七章「渋谷コネクション」。

役員狙撃では布施の流儀を垣間見ることができます。

鳩村デスクに取材を止められた状態から巻き返して見せたのは爽快でした。

「つきだの運だのと言っているが、実は、ネタを追っているときは、腹を空かせた狼みたいに貪欲なんだよ。おまえ、それを見せないだけだ」

渋谷コネクションでは布施の根にある気質みたいなものを感じることができます。

「あの女にそこまでしてやる価値があるということなの?」

「彼女だけじゃない。俺のそばにいる人には同じようにする」

聖人なのか、女の子に優しいだけなのか?

ちょっと穿った見方もしてしまったりもしましたが、スクープを通じて布施の行動の一貫性を見ると本気で言っているように思えなくもない。

謎が多すぎて掴みどころがないですが、もしかしたら本当のヒーローなのかもしれない。そんな期待を持たせてくれる内容でした。

②ヘッドライン

女子学生猟奇殺人事件から始まる物語。

最後のスクープをニュースイレブンが勝ち取るまでは横並び。

ここまでの努力が水の泡にならないかとハラハラする展開でした。

布施、黒田コンビの活躍と邪険にされながらも意地をみせる持田など読みごたえがありました。

「報道マンが正義をふりかざしたら終わりですよ」

解説にもあるように布施が珍しく自分の主義を語る場面も良かったです。

③クローズアップ

布施が現場をスクープしたのジャーナリストの片山が殺害された事件、不可解な国会議員の檀秀人に対するメディアのネガティブキャンペーン。そして、黒田が継続捜査している暴力団組員の木田が殺害された事件。

今回は長編小説で3つの事件の真相を追っていると自然と真犯人の姿が浮かび上がるという物語になっていました。

終盤は布施の行動に「どうせ大丈夫なんでしょ」と突っ込みながらも内心冷や冷やしながら読み続けることになりました。

相変わらず危ない橋を渡る取材姿勢でスリル満点。

個人的には布施が真犯人にいつ気付いたタイミングが気になるところでした。それに対する答えもキッチリと用意されていたので満足度は高かったです。

最後に、今回一番気に入った布施語録。

「俺、記者と刑事だなんて、あまり考えたことないんですよ。ただの友達です」

④アンカー

連続殺人事件を布施、黒田が追うという物語ですが今回はTBN局内のテコ入れも見どころ。

系列局から来た栃本がサブデスクとして加入。

彼が入ったことで鳩村デスクと鳥飼、香山キャスターの関係性が変化していくので、局内の動静も気が抜けない展開でした。

タイトル通りアンカーパーソンの本音が一つの鍵になる話。

鳥飼は普段はだんまりを決め込みがちので・・・意を決した時の一つ一つの言葉は重く響きました。